IDとパスワードの管理

IDとパスワードの管理に関するトラブル

強固なパスワードを設定し、他のサービスと使い回さない
マッチングアプリを利用していて意気投合した異性と、将来のために資産形成を考えることになった。相手が紹介する投資サービスを利用することになり、暗号資産を入金した。何度か取引する取引所のパスワードを忘れないように、いままで他のサービスで利用していたものと同じパスワードを設定したが、ある日何者かにログインされ、暗号資産を失ってしまった。

他人に​​パスワードを使用されてしまう不正ログインを防ぐには、推測されやすいパスワードを使わない、他のサービスと同じパスワードを使いまわさない、強固なパスワードを設定するなどの対策が重要です。

また、暗号資産交換業者などのサービス提供事業者が推奨する別のアプリ(認証アプリ、ワンタイムパスワードアプリと呼ばれることもあります)等による2要素認証が利用可能な場合は、導入することを強くお勧めします。

また、IDやパスワードが乗っ取られた時のために、アカウントの緊急停止の手続きの有無やその方法を公式サイトで調べておきましょう。

入力したパスワードが漏洩しないように、OSやブラウザ、ウイルス対策ソフト等には最新のアップデートを適用し、脆弱性を利用した攻撃を防ぎましょう。Webサイトの情報を読み取る権限を必要とするブラウザ拡張機能の利用はなるべく避け、必要な場合にだけ権限を有効にするなどの方法が有効です。マルウェアへの感染を防ぐために、日頃から不審なファイルは開かないようにしましょう。

毎回のログイン時にパスワードリセットに頼らない
複雑なパスワードを覚えておくのが面倒だと思っていた。ただ、毎回ログインページで「パスワードを忘れた」のリンクから操作すれば、複雑なパスワードを自動的に再設定・メールで通知してくれることに気が付いたので、毎回パスワードリセットを依頼して、そのまま取引をしていた。 ある日、ポータルにログインするために、いつものようにパスワード再発行を依頼したところ、「そのメールアドレスは利用されていません」と言われ、ログインできなくなってしまった。

メールやSMSといった外部からの連絡手段は、少なからず盗聴のリスクがありますので過信しないようにしてください。

パスワードリセットによりメールやSMSで通知されたパスワードが盗聴されていた場合、攻撃者は簡単にログインできたり、あなたに知られずにメールアドレス、ログインID、パスワード等を変更したりすることができてしまいます。

パスワードリセットを利用して、パスワードがメールやSMS等で通知された場合は、直ちにかつ必ずパスワードを変更するようにしてください。 推測されやすいパスワードを用いない、他のサービスと同じパスワードを使いまわさない、強固なパスワード1を設定するなどの基本的な対策はもちろんですが、対策として、交換所・販売所が推奨する別のアプリ(認証アプリ、ワンタイムパスワードアプリと呼ばれることもあります)等による2要素認証が利用可能な場合は、導入することを強くお勧めします。

また、IDやパスワードが乗っ取られた時のために、アカウントの緊急停止の手続きの有無やその方法を公式サイトで調べておきましょう。


  1. 強固なパスワードについては 強固なパスワードを設定し、他のサービスと使い回さない を参照してください ↩︎

2要素認証を利用する
セキュリティが不安なので、パスワードは複雑なものに設定した。さらに、ログイン時にはSMSでワンタイムURLが通知されるように設定しておいた。ところが、交換所に久しぶりにログインしたら、資産が無断で他人のアドレスに送金されてしまっていた。

何らかの原因でIDやパスワードが漏えいした場合、メールやSMS等も漏えいしている可能性が高いです。メールやSMSで通知されるワンタイムURLや認証コード(4~8桁程度の数字)も漏えいしていることから安全とは言えません。メールやSMSを過信しないようにしましょう。

対策として、交換所・販売所が推奨する別のアプリ(認証アプリ、ワンタイムパスワードアプリと呼ばれることもあります)等による2要素認証が利用可能であれば、導入することを強くお勧めします。もしそうした対策がとれない場合は、リスクを許容できる範囲(取引内容、金額)で利用するようにしましょう。また、IDやパスワードが乗っ取られた時のために、アカウントの緊急停止の手続きの有無やその方法を公式サイトで調べておきましょう。

最終更新 November 6, 2022: contents (e93071f)